生きてくだけで息も絶え絶え

人並みの生活って大変だ

仕事

どうも、よこおって言います。

 

 求人サイトを眺める日々が続いている。圧倒的に不利だと感じている。転職経験はあれど、実務経験があると言える程の職にはついた事が無い。厳密には最後に務めた接客業で専門の資格を取らせてもらったが、接客はしばらく御免蒙りたい。

 接客業は好きだ。相談されて問題を一緒に解決する過程は楽しいし、ありがとうと言われると心から嬉しくなる。こんな人間にありがとうなんて言ってくれてありたとうと言いたくなる。顔と名前を覚えてもらって、君がいるのが見えたから用事はないけど寄ったとか、君にレジをして欲しいから出勤してくるのを待っていたとか言われて涙が出る程嬉しくなった。人間不信を拗らせて疑う事に疲れ切った結果、面倒だから親切にしているだけのクズに、君がいてくれて良かったなんて言わないで欲しかったけれど、そう言ってくれる人のおかげで、自分が生きている事を認められている気がして有り難かった。生きる意味をくれてありがとう、という意味を込めて「ありがとうございました」と見送っていた。

 けれど会社として、歯車として、接客業は向かなかった。1人につかまる時間が長くなり、同僚に迷惑をかけていた。販売数の目標はあったが、気が乗らないなら買わないでいいですと言う事が多かった。いつか必要な時に思い出して下さいと、将来の種を蒔く事に力を注いでいたら達成率は下から数えた方が早かった。時間がかかる割に、売上げには貢献しなかった。板挟みになって体調を崩したとき、いつまででも休んでいいと言われた。そのまま2社、仕事を辞めた。

 接客の次に長く続いたのが図面を扱う事務だった。周りに人はいたけれど、基本的に自分のやるべき事を黙々とやるだけだった。確認してもらって、今まで何度もチェックされた部分がクリアできると嬉しかった。それぞれのタイミングで休憩を取るから、特に誰かとご飯を食べることも無く気楽だった。腕を悪くしなければ、ずっと続けたい現場だった。

 様々な職種で実務経験が必須だったり、大卒や専門学校卒が条件だったりして難航している。未経験可、所有資格不問という選択肢ではなかなか厳しい。学歴だって立派な資格だし、人生経験だと思う。自分から退学したが、こんなにも弊害が生じるなんて思いもしなかった。それでも責めることなく、保険が出るうちはゆっくり探せばいいと言ってくれる親には頭が上がらない。親不孝な、不出来な子で申し訳ない。けれどどうか、育て方を間違えたなんて思わないで欲しい。どうしようもない子ではあるけれど、貴方たちに育てられなければとうの昔にあっさりと死んでいたと思っている。そんな度胸だけがついたガキのまま、死んでいたと思っている。