生きてくだけで息も絶え絶え

人並みの生活って大変だ

ヨーロッパ憧憬

 以前の記事でも書いたが、NHKで旅番組を見ている。

 

mid7ight.hatenablog.com

 

 スウェーデン編の再放送が終わった。短い夏を謳歌し、長い冬に備える。家族は縦の繋がりよりも横の繋がりが強く、税金は高いが教育や福祉に還元される。鉄鉱山が国民の宝と言っていた。あまりにもさらりと流れた語りの中に、世界大戦時に中立を貫いた事に付随して、鉄鉱を輸出していたという。彼らの教育や福祉や補助だのなんだのの根っこにある財源は、2度の世界大戦だった。無作為に奪われた命の多くが、元を辿れば彼らの売った鉄鉱に繋がるのだろうか。どんな幸福も、誰かや何かの犠牲の上に花開くのだろうか。暮らし方、考え方、いろんなものに感化された旅だっただけに、最後に受けた衝撃はじわじわと熱を持って痛み始めた。

 北部に住む先住民族と南部に住む人々は、言葉を奪われる側と奪う側という立場の違いはあっただろうけれど、どちらも自然を信仰し、共存を選んで生きている。民族や人種の違いは、おそらく大した問題ではない。どう生きたいかが重なるなら分かち合えば良いだろうし、違うのなら触れずにいれば良いだけだ。それをややこしくして、面倒にしているのは、ものを持ちすぎた自分たちがごちゃごちゃと余計な事を考えて、思考をややこしく、面倒にしているせいだろう。簡単に生きたい。他人の意見だとか誰かの目だとかに振り回されることなく、自分の考えや気持ちを真っ直ぐに見つめて生きていたい。